物置に断熱は必要?一級建築士が考える、使い方別の判断

「物置を趣味部屋にしたい」「仕事場として使いたい」というご相談では、断熱の話がよく出てきます。

ただ、すべての物置に断熱が必要なわけではありません。この記事では、一級建築士事務所の視点から、断熱が必要な使い方と、入れる前に知っておきたいことをまとめました。

結論:ものを置くだけなら、断熱はなくてもよいことが多い

断熱が必要かどうかは、物置の中で人が過ごすかどうかで考えると分かりやすいです。

庭の道具や自転車をしまうだけなら、断熱材を入れなくても困らないことが多いです。一方で、趣味部屋や仕事場のように長い時間を過ごすなら、断熱を考える価値があります。

ただ、実際のところ、断熱材を入れただけでは快適にはなりません。家でも同じですが、エアコンのない部屋には長くいられません。人が過ごす部屋として使うなら、断熱はエアコンとセットで計画してください。

逆に言えば、物置は空間がせまいので、エアコンをつければすぐに冷えて、すぐに暖まります。これは小さな建物のよいところです。

今、弊社の展示場のWORKSHOP 6030HK3には断熱材は入っていませんが、エアコンを付けています。トイレとミニキッチンもあります。冷え方や暖まり方を、よかったら体験してみてください。中のご見学はご予約をお願いします。場所や営業時間は展示場のご案内をご覧ください。

スチールの物置が暑くなりやすい理由

ユーロ物置はスチール製なので、夏は屋根や壁が熱くなり、中も高温になります。冬は外の冷たさが中に伝わります。

また、物置は屋外用の倉庫なので、結露が発生します。服や布団など、湿気に弱いものをしまうときは注意が必要です。

鉄の外壁でも、防火の確認は必要

鉄は燃えない素材ですが、外壁が鉄だからといって、火に強い建物になるとは言えません。

22条区域などでは、鉄の外壁でも対策が必要になることがあります。置く場所ごとに確かめましょう。くわしくは22条区域の記事をご覧ください。

断熱を考えたい使い方

人が中で過ごす使い方では、断熱を入れている例があります。ブログで紹介した例をいくつかご案内します。

・断熱材を入れ、内装も自分たちで仕上げた展示場

・物置から生まれたジェラテリア

・断熱のウレタンを入れた物置

断熱を入れる前に知っておきたいこと

一つ目は、扉の部分は断熱できないことです。しっかり断熱したいときは、屋内を完全に仕切る方法を考えます。

二つ目は、結露です。空気が含める水蒸気の量は、温度で決まります。暖かい空気が冷やされて露点を下回ると、水蒸気が水になります。これが結露です。

外と中の温度差が大きいほど、壁の中に温度の低い所ができます。その温度がどこで露点を下回るかは、断熱の性能や入れ方で変わります。だから、断熱材を入れれば結露しなくなるとは限りません。

湿気を逃がすことも大事ですが、物置には家のようなお風呂がありません。キッチンを付けるなら、換気扇も一緒に考えましょう。

三つ目は、電気です。エアコンや照明を使うには電気工事が必要で、母屋の電力によってできるかどうかが変わります。

四つ目は、使い方です。車やバイクを入れる場合は、内装制限の対象になることがあります。先に確かめておくと安心です。

まずは「何に使うか」から

断熱は、後から足すより、最初に使い方を決めて計画するほうがスムーズです。何に使いたいかを教えていただければ、合う方法をご提案します。

屋内を木の雰囲気にしたい方は、オプション商品の記事もご覧ください。

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